建築の縮尺とは、図面と実際の建物との比率のことで、メートル法では1/100、米国のヤード・ポンド法では¼″ = 1′のように表します。
建築図面の縮尺
日本の建築図面はメートル法の縮尺で描かれます。1/Nという縮尺は、図面上の1 cmが 実際のN cmにあたることを意味します。縮尺は必要な細かさに応じて選び、Nが小さいほど図面は大きく詳細になります。
| 縮尺 | 実寸1 mの図面上の長さ | 主な用途 |
|---|---|---|
| 1:1 | 100 cm | 原寸、原寸図 |
| 1:5 | 20 cm | 部分詳細図(納まりの検討) |
| 1:10 | 10 cm | 詳細図、造作家具 |
| 1:20 | 5 cm | 詳細図、建具、矩計図 |
| 1:50 | 2 cm | 平面詳細図・展開図など実施設計の図面 |
| 1:100 | 1 cm | 平面図・立面図・断面図(住宅で最も一般的) |
| 1:200 | 0.5 cm | 大規模な建物の平面図、基本設計 |
| 1:500 | 0.2 cm | 配置図、敷地図 |
| 1:1000 | 0.1 cm | 広い敷地の配置図、案内図 |
| 1:2000 | 0.05 cm | 広域の案内図、地域の計画図 |
製図で定番の三角スケールには、1/100、1/200、1/300、1/400、1/500、1/600の6つの目盛りが 付いています。1/100の目盛りは1/10や1/1000の図面にも、1/200の目盛りは1/20や1/2000の図面にも読み替えて使えます。
スケール別の計算ツール:1/20、 1/25、1/50、 1/100、1/200、 1/500、1/1000
米国の建築用スケール(インチ・フィート)
米国の設計図では、建築用スケール(architect scale)を1フィートあたりのインチの分数(¼″=1′-0″)で表し、 平面図、断面図、詳細図に使います。
| 建築用スケール | 縮尺 | 小数の縮尺率 |
|---|---|---|
| 3″ = 1′-0″ | 1:4 | 0.25 |
| 1½″ = 1′-0″ | 1:8 | 0.125 |
| 1″ = 1′-0″ | 1:12 | 0.08333 |
| ¾″ = 1′-0″ | 1:16 | 0.0625 |
| ½″ = 1′-0″ | 1:24 | 0.04167 |
| ⅜″ = 1′-0″ | 1:32 | 0.03125 |
| ¼″ = 1′-0″ | 1:48 | 0.02083 |
| ³⁄₁₆″ = 1′-0″ | 1:64 | 0.01563 |
| ⅛″ = 1′-0″ | 1:96 | 0.01042 |
| ³⁄₃₂″ = 1′-0″ | 1:128 | 0.00781 |
| ¹⁄₁₆″ = 1′-0″ | 1:192 | 0.00521 |
米国の土木用スケール
土木用スケール(engineer scale)は、1インチを切りのよいフィート数(1″=20′)に対応させたもので、 配置図、土木工事、測量図に使います。
| 土木用スケール | 縮尺 | 小数の縮尺率 |
|---|---|---|
| 1″ = 10′ | 1:120 | 0.00833 |
| 1″ = 20′ | 1:240 | 0.00417 |
| 1″ = 30′ | 1:360 | 0.00278 |
| 1″ = 40′ | 1:480 | 0.00208 |
| 1″ = 50′ | 1:600 | 0.00167 |
| 1″ = 60′ | 1:720 | 0.00139 |
| 1″ = 100′ | 1:1200 | 0.00083 |
よくある質問
建築図面でよく使われる縮尺は?
最も一般的なのは、平面図・立面図・断面図に使う1/100と、平面詳細図や展開図など実施設計の図面に使う1/50です。大きな建物には1/200、配置図には1/500などが使われ、詳細図には1/20、1/10、1/5を使います。
1/100の図面で寸法を読み取るには?
1/100では、図面上の1 cmが実際の100 cm、つまり1 mにあたります。図面上で6.4 cmの壁は、実際には6.4 mです。三角スケールの1/100の面を当てれば、そのままメートル単位で読み取れます。
米国の「建築用スケール」と「土木用スケール」の違いは?
どちらも米国で使われるインチ・フィート系のスケールです。建築用スケールは1フィートあたりのインチの分数(1/4″=1′)で表し、建物や詳細図に使います。土木用スケールは1インチを切りのよいフィート数(1″=20′、1″=50′)に対応させ、配置図、土木工事、測量図に使います。
1/4インチスケールは何分の1ですか?
1/4″=1′は、4分の1インチが12インチ(1フィート)を表すという意味なので、縮尺は 12 ÷ 0.25 = 48、つまり1/48です。
画面上で図面を直接測るには、スケール定規をご利用ください。